2015ブラジルリポート④ アカデミア2015

今回は我がグループ、コハダン・ジ・コンタスの本部アカデミア(道場)のことや、それにまつわるエピソードなどをリポートをします。

アカデミアには、今や日本支部からもたくさんの人が訪れ、滞在記を書いています。
私が一番最初に本部のメストレのお宅、そしてアカデミアにお世話になったのは2009年の4月、その時に受けた衝撃と思い出については、もしまた機会があれば書きたいと思います。

今回のアカデミアの印象は

− 来る人 去る人 戻る人 −

といった感じでしょうか。
アカデミアの歴史と共に、その時代を構成するメンバーの世代があります。
メストレ・デシオを筆頭に、重鎮のメストレ勢。
そしてガファイニョットと同じ世代、子どもの頃から20数年コハダン・ジ・コンタスで稽古をしている皆さん。
その次の次くらいの世代が中心となって、クラスを受け持ちカポエイラを教えています。今一番グイグイ来てるメンツではないでしょうか!

この世代のひとり、2009年当時はやんちゃな男の子で、カブトムシをそーっと頭にのせてビックリさせてみたり、枕投げして遊んだり、もちろんカポエイラのジョゴを一緒にしたパウリーニョ(プロフェッソール・グリフォ)。今回、アカデミアでメストレに「Oi  パウリーニョ、グァリカーナとジョンゴ(農作物の豊穣を祝うダンスのこと)してみろ。」と急に振られ、ちょっとだけジョンゴのステップを踏んでみました。向かい合って踊るのですが、パウリーニョはものすごく背が高くなっていて、ダンスのリードをしてくれる、すっかり青年になったパウリーニョを目の前に、なんだかお互い照れてしまいました。
パウリーニョのすぐ上のお姉ちゃん、サヨナラ(プロフェッソーラ・ヒピーナ)と初めて合った時は、屈託のない笑顔で、ポルトガル語が分からない私と一生懸命コミュニケーションをとろうとしてくれました。今でも唯一さし向かいで語れる存在です。
この2人の上にお兄ちゃん、コンドルがいるのですが、何年か前にコハダン・ジ・コンタスを去りました。この兄弟は本当にカポエイラが好きで、毎日アカデミアに来ていて、コンドルは驚異的な身体能力の持ち主でした。カポエイラをやめてしまったことはとても残念です。

いつもきれいなムーブメントのサヨナラ。中学生のころ出会いましたが、今は仕事をしています。そして自撮り女王です。
いつもきれいなムーブメントをするサヨナラ。出会いは中学生のころでしたが、現在は働いています。そしてイマドキブラジル女子、自撮り女王です。

 

女性カポエイリスタでもうひとり、ペニーニャについて。

ペニーニャはとにかく強かった、という話をかねてから聞いていました。ガファイニョットと同じく日本に拠点を移したプロフェッソール・ピエダージが、かつてペニーニャが男性相手に勇ましくカポエイラをするさまを
「ブーン ブーン!! バッ バッ!! バッ バッ!!!」(すべて擬音)
と表現していました。
ご主人である、これまた凄いといわれるバレンチもずいぶん前にコハダン・ジ・コンタスを去っていて、その後教会の仕事に従事していました。その関係もあり、ペニーニャを以前教会でお見かけしたことが。その時は初対面の挨拶だけ交わしました。2014年頃から娘さんを連れカムバックし、2015年には本格復帰。サバサバとしているけれど女性らしく、切れ味のいいカポエイラのスタイルと人柄がとてもかっこいいです。

ペニーニャことアドリアーナ。女子が写真を撮る時の鉄板ポーズ。
ペニーニャことアドリアーナ。 女子が写真を撮る時の鉄板ポーズ。

 

カポエイラを続けていくのはブラジルでも、日本でも大変難しいことです。ただブラジルでは事情は少々違っていて、刑務所に入った、殺された、消息不明…などの理由でメンバーを失ってしまうことも多々あるとのことです。

現在の若い世代の子達は、アカデミアでも常にスマートフォンをいじっていたり、稽古の真剣味に欠けていたり、メストレに対する尊敬の念が薄れてきていたり、とかなりルーズになってしまった、とガファイニョットが嘆いていました。メストレのかつての厳しさも時代の流れとともに変化せざるを得ないようです。
けれど、11月の下旬は期末試験、卒業試験の真っ只中だったので、稽古後メストレが「試験はどうだったか?」と生徒ひとりずつに訊いていました。

『カポエイラをしたいのなら、まずきちんと学校に行くこと』

というメストレのポリシーと、“みんなの親父” であることに変わりありません。

夜、酒を呑みながら。サラッとアタバキを叩くメストレ。
夜、酒を呑みながら。さりげなくアタバキを叩き始めるメストレ。
女子を引っ張る、メストレ・バガルーミの娘マリレーニ。普段はシャイな女の子です。 この日のジョゴはリズムよくしていたのですが、突然ジョエリャーダ(膝蹴り)を仕掛けてきました。
若い世代を牽引する、メストレ・バガルーミの娘マリレーニ(プロフェッソーラ・オンサパーダ)。普段はシャイな女の子です。
この日リズムよくジョゴしていたのですが、突然ジョエリャーダ(膝蹴り)を仕掛けてきました。
ブシーシャもカポエイラを長く続けている女性。現在はご主人CMバイアーノと4人のお子三達とファミリーで。
ブシェーシャもカポエイラを長く続けている女性。現在はご主人のCMバイアーノと4人のお子さん達と共にファミリーで。

 

 

2011年サヨナラとマリレーニ。あどけないふたり。ガファイニョットの実家で撮りました。みんな近所なので、昭和の日本みたいに家族もみんな顔見知りだったりします。
2011年サヨナラとマリレーニ。あどけないふたり。ガファイニョットの実家で撮りました。イタグアイーはそこそこ田舎なので、昭和の日本みたいにご近所は家族もみんな顔見知りだったりします。